2021年2月4日木曜日

『西遊記』第十九回 素食(精進料理)と八戒のいわれ


 猪八戒の名でよばれるが、観音さまにいただいた名前は豬悟能だった。

その法名に、もうひとつ八戒と名前をつけたのは三蔵であった。

そのわけは、次の通り。

豬悟能が三蔵のおともをすることになり、これまで五葷・三厭を断ちなまぐさものを食べていなかったが、精進明けをしたいと三蔵に願うと、

「それはならぬ、五葷・三厭を口にしなかったというなら、もうひとつ八戒という名をやろう」

ということになったからが、そのわけである。

五葷については、「葷菜」などを参照してください。仏教と道教では異なるものもあるが、臭いのつよい植物。三厭は、鳥獣魚など動物すべて。

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