諸般の事情で過去に運転免許を二回取得し、それぞれ別の教習所だったのだけどれも、今回は二度目の免許を取ったというか取り直した教習所に行った。
ずいぶん昔とさまがわりしてしまっている。
四輪よりも、二輪が目立つし、女性が大型を転がしている、S字でパイロンをけちらし転んで重い車体を苦労して起こしているのが目についた。
ドローン教習もやっている。
コースをながめていると、隣の方から若い人はいませんかの勧誘をしているとの声が聞こえてきた。
ここにいるのは高齢者講習を受けにきている男女。
講習と視力検査と実技。
とはいっても、講習はインタラクティブを主眼としているようだが、昔にくらべて受講者が少いぶんそういうことだ、実技は試験ではないので助手席に座る教官と呼んでいいのかどうかわからないが、試験官ではない。点数はつけない。しかし、しっかりなにか記録を横で書き込んでいる。一番のポイントは、視力検査かもしれない。
視力検査は三種類もあり、視野幅、動体視力、夜間視力。
動体視力はしだいに落ちているのを実感した。
教習所の講師の話のなかで、ハンググライダーをやっている80才の女性のこの三種の視力が高かった、というのがあったけど、
やっぱり鳥はそうとう目がいいんだろうなと思う。遠くや近くで素早く動くものをふだんから見ていれば自然と動体視力はよくなるのだろう、逆に
地上にいて机の上を見るばかりで、ほとんど事務的なことしかやらないと目は悪くなる一方だ。せいぜい少し離れた上司の席が遠くの限界点。昔はお茶汲みの女性が動いていて目を引くこともあったようだが、いまやそれもない。地上に星はない。さらにはコロナリモートで自宅となると目の劣化ははげしい。外を歩いても手元のスマホをうつむいていじるのでは将来はどうなることやら。
検査のとき隣にいた土建屋のおじさんでいつも現場に出てる人の動体視力が異常に高いのをみるとやっぱり、ふだんの仕事環境だな。
しかし、このおじさんも現場に若い者がいなくなったと詠嘆していた。
「わかいもんに生コンから一輪車でセメントを運ぶのを一日でもやらしてみなさいや!」
もう次の日にはいなくなりますよ。
教習所内の教官が横に乗っての指示通りのコースを走行する実技は、特に採点はないのでやり直しはない。ただし、コロナウィルスのせいで後部座席に同じクラスの受講生を乗せない。これは、やはり他人のクセみて我がクセなおせの言葉がある通りで、後ろに人を乗せるのが運転するときの意識があがって良いのではないかと思った。
また、教習車は、軽自動車か普通車、マニュアルかオートマを選ぶことができるようになっていた。
土建屋のおじさんは、軽のマニュアルと言ってた。
まあ、これはふだんの運転環境を調べる資料のもとになるのかもしれないと想像したがどうなんだろう。
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