さて巷では4連休もおわり、次は何かを求めている。
三島由紀夫の岩波文庫ででているスポーツ論集のはじめの方に「東洋と西洋を結ぶ火」という毎日新聞昭和39年10月11日に掲載されたスマートな小論がある。
オリンピック反対論者の主張にも理があるが、……
「やっぱりこれをやってよかった。これをやらなかったら日本人は病気になる」
で、書きはじめている。
なるほど、当時もそうだったか、中学3年生の自分はどうもオリンピックに無関心だったのか、別のことに集中していたのか、世間の動きを思い出せない。
オリンピックは祭だが、三島は、異教徒の祭で日本に受け入れられてるのは、クリスマスとオリンピックだと言う。たしかに、クリスマスを祭として受けいれているのは大人になってから見なおすとなんか不思議な気分になった気がした記憶がある。しかし、幼少の頃、父親がそっと枕元にプレゼントの品を置く気配を感じてからは人間の愛というものを肌身に感じ人間キリストの愛をそのまま違和感なく受け入れてきた。
この小論の最後は、さすが三島と感動する結びなので引用しておく。
光と影をどちらも美しくすることが必要だ。オリンピックには絶対神というものはないのであった。ゼウスでさえも。
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