気温が突然に10°くらいも下がり、さむくなって
ナニか身体に熱量をくれるようなマンガを読もうと
手塚治虫全集から「火の鳥」シリーズをとりだして何年ぶりかに読みはじめた。
やはり期待以上に面白いのと手塚治虫のライフワークをしみじみと実感させてくれる作品だと感動する。
手塚治虫自身が「火ノ鳥(1)」の終りに書いている。
マンガのファンでもある三島由紀夫が「火の鳥」を読んで、A誌に……
と書いているくだりは、しらない人は三島が手塚治虫のマンガ?!と驚くかもしれませんね。
わたしは、手塚治虫の次の意見にまったく同感します。
「火の鳥」を描いてつくづく感じるのは、歴史の表層と裏面の質のちがいである。豊富な資料に基づいて解明された歴史を描くのはポピュラリティの上で楽だが、どうも結局権力闘争の繰り返しに過ぎずおもしろくなく……
この消されたり葬り去られた民衆の生きざまの中に何百以上のバラエティー豊かな、ものがたりがあったはずという。
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