2020年7月9日木曜日

リンド・パピルスのこと

ときどき、頭にうかぶ問題がだれでもあると思う。

自分のそのひとつが、古代エジプトのこと。

中学生のときだった、図書館であるエジプトの本を見つけて、当時はミイラの製法が気になってしかたなかったので、そのあたりを読んでいたのだが、後年になって

リンド・パピルスのことを知った。

The British Museum リンド・パピルスを検索すれば、それらしきものが見つかるが読めない。


Wikipedia でリンドパピルスを調べてみる。

スロベニア語で書かれたのが、どうも詳しいようだ。

分数についての等式からはじまっているようだ。

数学の研究をはじめようシリーズの飯高茂先生によると、

パピルスで書かれた4000年以上昔の文献に
 「最近の若者は数学の力がない、2/19 を分母の異なる単位分数の和で書くことすらできない」という嘆きが書かれていた。
そうだ。 4000年以上前の古代エジプトで分数を分数の和に分解するのは何か意味があったのだろう。

これが時々筆者の頭にうかぶ問題だ。

現代日本では、COVID-19の感染者数を発表するとき、分母がわかないことも多いが、それは発表するのが困難なのか、なにか理由があるのかわからないが、この問題もこれから頭を悩ませるのかもしれない。


さて、このエジプト分数についての詳しい解説が、日本語のウィキペディアにあった。


この記事にある、分母の種類による分類(奇素数、2つの素数の積、その他の合成数などによる)表を参考にしてほしい。


ちなみに、


となるけど、さきほどのエジプト分数の表は九九の表のように覚えておかないとすぐにでないような気がする。





0 件のコメント:

コメントを投稿

江戸時代の金の勘定は4進法で

 『耳嚢』巻之一の目録に「盲人かたり事致す事」と題する雑談がある。 耳嚢(上) 全3冊 黄 261-1 岩波文庫 根岸鎮衛著 長谷川強校注 1991年1月16日第1刷発行 1991年2月25日第2刷発行 この話は、江戸時代のお金で「弐百疋(ひき)」という金子(きんす)を 手紙に入...