『耳嚢』巻之一の目録に「盲人かたり事致す事」と題する雑談がある。
耳嚢(上) 全3冊黄 261-1
岩波文庫
根岸鎮衛著
長谷川強校注
1991年1月16日第1刷発行
1991年2月25日第2刷発行
この話は、江戸時代のお金で「弐百疋(ひき)」という金子(きんす)を
手紙に入れ封をしてあったはず、ところが、それがなくなった。
このことを書いた今風に言えば、武士のブログにあるエピソード。
さて弐百疋とは幾ら?
それを勘定するには、「造幣局のこの図がわかりやすい」
1両 = 4分 = 16朱 = 4000文 (4000 = 250 × 16)上の両、分、朱、文の換算式に加えて 1疋 = 10文 を知れば、
弐百疋 = 2000文は、半両(金2分)とわかる。
二分金1枚を手紙に同封するだろうか?


